素体フル可動化 へ もどる .
  トップへ もどる .


まず始めに。

 

   ウチで販売しているガレージキット・フィギュアですが、設計図のままに製作した場合、股関節が前後可動(主に前方ですね)するのみでして、仕様的に大きなネックになってます。
   そこで今回は股関節の開閉可動化を目的とした改造工程を掲載いたします。
 
  この工法は一度組んでしまったフィギュアにも施す事が出来ましすし、素体を選びません、ウチで販売しているヒトガタ素体でしたら、ほぼ全てこの工法で股関節開閉化が可能です。 


  とは言いいましても、呆れるほど簡単な改修です、中には「こんな可動構造は話にならん。」 とおっしゃる方もいるかもしれません。
   しかし 単純でいて応用性の高い可動方法なので、実験してみる価値はあると思います。


  方法としましては、股関節の受け軸を金属棒に交換して、大腿部の受け穴をドリルで広げ、軸のアソビを可動レベルに拡張するだけです。

  「ポリパーツを埋め込まないと、間接として不完全」と考える方も多いかもしれませんが、これだけで それなりに動きます、「下らん」とバカになさらず、試していただければ幸いです。

  工程も単純で特殊な技術も特殊な道具も素材も必要ないので、ガレージキットを組める力量の方なら誰でも出来ますし、時間もあまり掛かりません、皆様にも是非チャレンジしていただきたいです。



  (注) 尚この工法においての作業の失敗、怪我に関しましては、Bトルは責任取りませんので、各自の判断と、責任において、チャレンジしてくたぜさいね。             

 

準備するもの。

素材系 工具類 

○ 2mm の真鍮線。

○ 瞬間接着剤 (ゼリー状は駄目) 。 

○ ラジオペンチ (断線、パーツ保持に一石二鳥)

○ 金属用ヤスリ (ダイヤモンドヤスリなら尚良い)

○ 2mmのドリル刃&ピンバイス 

 

● 第 1 工程
 
   今回はモデルとして、AFメンズM-300xタイプを使用します。

   まずはじめに股関節の足を固定している、軸パーツを2mmの真鍮線にて作ります。
  
   維持力を得る為、長さはだいたい5mm前後が外にでるくらいの長さで調整してください。
   (この長さは素体のフォーマットによって当然変わります、ブルズなら長め、ワンダちゃんとかなら短めに調整してください。)

  軸の長さは、この後、実際足をはめ込む際に微調整する事になりますから、あまり神経質にならいで、何となくで決めてください。

  真鍮線を適当な長さに切断しましたら、切り口はヤスリで適当に丸めてください、これをしないと樹脂を食い取ってしまいますし、角があると怪我の原因にもなりますので。  
    
● 第 2 工程







 
   次に 大腿部の軸受けの穴を上方向に広げます。

   元の穴を底面にして、2mmドリルを回しながら、上方向に削り取っていってください。

   だいたい角度として、上方向に45度前後くらい削り取ればOKです。 
    
   このとき、なるべくドリルを左右にブレさせず、上方向のみに切削する様に注意しましょう、穴を左右にまで広げてしまうと、可動の基準が歪んで間接が緩く不安定になってしまいます。

  それと できれば穴の底面は保存するよう心がけましょう、ここまで削り取ると上下的に不安定になってしまいます。

   
   全体的な工程で、この工程が一番重要な工程ですので、ここは気合を入れて臨んでください。

   (  まあ失敗しても、パテで埋めて、リトライすればいいんですが。)
   
● 第 3 工程



 
  穴が開いたら軸の調整です。   

   まず、軸に大腿部を差してみてください、かなりの確立でスカスカのふらふらになっていると思いますが、後で調整しますので、ここでは、大腿部と軸の長さのチェックをしてください。
   
   下体部パーツと、大腿部パーツの間に隙間ある様でしたら、軸を切って短くするか、大腿部の穴を深くするかで(ドリルが突き抜けない様に注意。)調整します。

   だいたい、足を開かない直立姿勢で、前からみて軸が見えないくらいが丁度良い状態です。   
    
● 第 4 工程

 
  後は 間接のシブミの調整です。

   現状だと軸に対して、足はスカスカで維持力が期待できない状態だと思いますので、間接を キツキツにする為調整します。
   と言っても、やることは簡単です。 大腿部の穴に瞬間接着剤(以後 舜着 と表記) を流して穴を太らせるだけです。


   軸から外した大腿部の軸穴に、舜着を軽く流します(穴を埋めるほど流してはいけません)。
   舜着がしっかり硬化しましたら、軸に大腿部をはめ込んでみます、シブミが適度ならそれでOK、まだゆるい様ならこの工程を繰り返します。
   キツ過ぎる様だったり、間接の角度がイマイチでしたら、またドリルで削って調整します。

    好みのシブミと可動を得られるまで、何度か調整してみてくたさい。


  (注) 開閉シブミの調整時は大腿部を持って行う事、つま先とかスネをもってぐりぐりやると、膝に負担が掛かって折れたりするからね。    
● 第 5 工程


 
  最後に真鍮線の間接軸を舜着で固定して完成。

  実際金属なので、完全に接着する事は難しいです、接着できなくてもそれなりに軸が安定すればそれてOKです。 

  ちなみにこの軸、プラ棒なんかで代用しようとすると、調整の段階であっさりねじ切れてしまいますので、必ず金属線を使用しましょう。


●  改造後
 
  
  実際この改修方法で改造した、メンズです。

  このくらい開脚できれば、椅子にも座れますし、ビークルにも搭乗させられますので、私的には良しとしています。

  開脚 するか、しないか、ではプレバリューが全然違いますので、ウチのガレージキット持っている方は是非チャレンジしてみてください。 

  また、この方法でしたら、ウチ以外の可動ガレージキットにも適応できるかもしれませんので、実用性があるとご判断くだされた方はいろいろ試してみてくださいませ。

      








  なお、この作業マニュアルにて疑問に思った事や解らない事がありましたら、当ページのBBSにて質問してください。 
   




  素体フル可動化 へ もどる .
  トップへ もどる .

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送